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長期優良住宅とZEHの違いとは?

長期優良住宅とZEH住宅は両方ともに住宅性能の高い住まいのことですが、ZEHは「省エネ性能が高い家」、長期優良住宅は「孫の代まで快適に住めるような長持ちする家」と定義分けがされています。

こちらでは、長期優良住宅とZEHの違いをテーマに、それぞれの基準やメリットなどを紹介していきます。

目次
この記事を要約すると、、、
  • 長期優良住宅は「長寿命で快適に住める家」
  • ZEHは「省エネ性能を重視しエネルギー収支をゼロにする家」
  • 長期優良住宅も省エネ性能が強化され、ZEH基準に近づいている
光熱費削減を重視するならZEH、長期的な快適性や維持管理を重視するなら長期優良住宅が適しています。両者のメリットを取り入れたプランで、住まいのニーズに応じた選択が可能です。
また、こちらのページでは、ZEH基準の家が建てられることを国に認められた、埼玉県のZEHビルダーを紹介。ただZEHを建てられるだけでなく、最高評価の6つ星を獲得しており、ZEHの普及に特に力を入れている会社なので、ぜひチェックしてみてください。

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長期優良住宅は“長く住める”家

長期優良住宅とは、長期にわたり良いコンディションを維持して住める建築基準で建てられた住宅を指します。長期優良住宅と認定されるには、耐震性などの安全の確保や断熱性を高めるなどの環境への配慮といった幾つかの事項が定められています。

長期優良住宅に認められれば、長期間快適で安全な家に住めるだけでなく、次のようなメリットを得ることができます。

  • 一定期間、住宅ローンの減税や固定資産税などの特別措置を受けられる
  • 一定期間、住宅ローンの引き下げが適用される
  • 地震保険料の割引を受けられる、など

長期優良住宅の認定基準

長期優良住宅の認定基準について解説していきます。

参照元:経済産業省資源エネルギー庁公式サイト
https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk4_000006.html(2024年5月調査時点)

長期間使用するための構造及び設備があること

長期優良住宅の大前提である長期にわたり良い状態で使用するために、「耐震等級3」と「劣化対策等級」といった構造躯体や設備を持っていることが必要です。

居住環境等への配慮を行っていること

良好な景観の形成であったり、地域の居住環境の維持や向上に配慮された要件であることが必要です。また、環境に優しく快適に過ごせる「断熱等性能等級5以上」という省エネ性能が確保されていることも含みます。

一定面積以上の住戸面積を持っていること

良好な居住水準を確保するために、一定面積以上の住戸面積を有していることが必要です。

維持保全(清掃・点検・補修など)の期間、方法を定めていること

耐用年数が短い内装と設備について、清掃や点検、補修、更新といったメンテナンスを行う措置が講じられていることが必要です。

長期優良住宅の省エネ基準はZEHと同レベル?

2022年10月1日に一部の長期優良住宅制度の認定基準が改正されました。新しい認定基準では省エネ基準が引き上げられます。

以前は断熱等性能等級4(6地域でUA≦0.87)という基準でしたが、2022年10月以降は「断熱等性能等級5(6地域でUA≦0.60)」と「一次エネルギー消費量等級6(BEI≦0.8)」をクリアしなくてはなりません。

これらの性能性を向上させるには、断熱材や建具、設備などを高い性能のものに替えることになるため今まで以上に費用がかかる可能性があります。

ZEH住宅は“省エネ性能が高い”家

ZEHは「ゼロ エネルギー ハウス」のことで、一次エネルギーである石炭や石油、天然ガスなどの使用を抑えることで地球温暖化を防いで環境を守ろうとする省エネ住宅のことです。

具体的には高性能の断熱性と太陽光発電システムや蓄電池を備え、エネルギー収支ゼロを目指すものとします。ZEH住宅では次のようなメリットを得ることができます。

  • 家の中全体を一定温度に保てるため快適に健康的に過ごせる
  • 光熱費を大幅に減らせる
  • 停電時にも電気が使える
  • 補助金を申請することができる

ZEH住宅の認定基準

ZEH住宅と認定されるには、太陽光発電システムを設置して再生可能なエネルギーを導入することと、高い断熱機能を取り入れて基準値をクリアする必要があります。

参照元:経済産業省資源エネルギー庁”ZEHの定義”
https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/assets/pdf/general/housing/zeh_definition_kodate.pdf(2024年5月調査時点)

強化外皮性能基準のUA値0.6~0.4以下

強化外皮基準とは、屋根や壁、断熱材といった住宅を囲う外側の断熱性能を判断する基準です。そしてUA値とは、外皮から逃げる熱量を表す数値のことです。強化外皮基準は地域区分を設けていますが、いずれの地域に住んでいてもZEH住宅のUA値0.4~0.6以下という厳しい基準をクリアする必要があります。

基準一次エネルギー消費量を20%以上削減

一次エネルギーとは、石油や天然ガスといった自然界にある物質によるエネルギーのことです。電気は二次エネルギーになります。

再生可能エネルギーの導入

再生可能エネルギーとは、太陽光や水力などの自然に存在するエネルギーのことです。ZEH住宅の場合、太陽光発電システムを設置するのが一般的です。

ZEH住宅と長期優良住宅はどっちがいい?

「ZEH住宅は省エネ性能の高い家」、そして「長期優良住宅は子供や孫の代まで長く住める家」と定義分けされるのがわかりました。

2022年以降は長期優良住宅についても断熱等性能等級が4から5にレベルが上げられるなど、省エネ性を求められています。これから住宅を建てようと検討されているならば、世界情勢による光熱費の高騰問題なども考慮してZEH住宅はおすすめです。

コンディションを維持したまま長く住みたい、という希望であれば長期優良住宅にも対応したプランを組み入れてはいかがでしょうか。

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埼玉で高性能な省エネ住宅が建てられる星6(最高評価)の
ZEHビルダー3選
           

省エネ住宅よりも性能の高い住宅(ZEH)が建てられる「ZEHビルダー」のうち、6つ星(最高評価)の埼玉県の住宅会社を3社ご紹介します。また、地震大国の日本において、安全に住み続けるための「耐震性」も注目したいポイント。そこで、耐震等級も最高ランク(耐震等級3)の会社を選出しました。新しい家での快適な暮らしを求めるご家族は、ぜひ注目してみてください。

コスパ
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岡田工務店の施工事例の画像
画像引用元:岡田工務店公式サイト
(https://g-labo-house.com/works/2021/12/post-56.html)
特徴
  • 日常生活や省エネ住宅(ZEH)基準の適合に必要な物が標準装備のプランを提供しており、追加費用の心配がない
  • 希望の生活スタイルに合わせた間取りを予算内で実現できる
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画像引用元:三幸住宅公式サイト
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江口建設工業の施工事例の画像
画像引用元:江口建設工業公式サイト
(https://eguchi-tech.com/example/421.html)
特徴
  • メンテナンスが容易にできるよう配慮した家づくりで、長く快適に過ごせる
  • 継ぎ目がなく強固な土台づくりで、家の耐久性低下につながる湿気やシロアリの侵入を予防できる
          【選定条件】
「省エネ住宅 埼玉」とGoogle検索して表示される省エネ住宅対応の施工会社87社(2023年3月17日調査時点)のうち、一般社団法人環境共創イニシアチブが公表している令和4年度のZEHビルダー一覧で、対応可能エリアの中に埼玉県が入っている「ZEHビルダー/プランナー評価が6つ星」の会社を絞り込み。そこからさらに、会社の所在地エリア以外でも積極的に施工を行っている「耐震等級3」の会社を3社選出しました。
以下の特徴をもとに、それぞれ分類しています(※公式サイトに明記されている情報をもとに選定)。
・岡田工務店:3社のうち、ZEHを建物本体価格・建築確認申請費・付帯工事費・付帯諸費用込みの価格で提供
・三幸住宅:設計時に、住宅性能やライフサイクルコストに関わる13以上の項目を計算・測定
・江口建設工業:建物の土台部分と立ち上がり部分を同時に打って強固な基礎を作る「ESB工法」を採用

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画像引用元:岡田工務店公式サイト(https://g-labo-house.com/works/2023/04/new-31.html)

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